「釜石便り」   2023年 8月

                                               ※写真の無断転載を禁じます。

夏の思い出(8/15)

今日の釜石は、雨が降ったり曇ったり日差しがあったりと、目まぐるしく変わる天気です。
あの時ほどの暑さはなくなりましたが、やはり30℃は越えそうな蒸し暑い釜石です。

今年のお盆は雨降りのお盆でした。
時々雨が上がる時もありましたが、お墓参りの日や時間を選ぶ難しさのあった今年のお盆です。

個人的に夏はお盆までという気持ちでいるので、例年の事ですが大好きな夏が終わった寂しさを感じるこの頃です。
今年の夏、皆さんの夏はどうでしたか?。


内陸に住む娘家族が釜石に泊まりに来ました。
私のDNAが効いているのか?、虫捕りが大好きな家族です。

7/30は日向ダムへ虫捕りに行ってきました。
孫思い?のじいじは、虫を捕らせたくて、娘家族が泊まりに来る前に虫の居場所を入念に下調べ。

熊対策のため、当日はバズーカ三脚を抱え、孫たち周辺をガード。
何とかクワガタなどの虫捕りもでき、夏の思い出作りも出来たと思います。
子供にとって、夏の思い出は一生残る思い出です。


7/30の虫捕りが終わった午後、疲れていましたが今度は1人で根浜海岸へ。
昔の賑わいほどではありませんが、「釜石の夏」の代名詞的な根浜です。

不審者に思われないように、遠くから広めに撮影です。


8/10の大槌町浪板海岸です。
東日本大震災による地盤沈下と津波で砂浜が少なくなっていましたが、新たに砂を大量投入して再生させました。
8月とは言え、この日は平日なので人も少なめでした。
翌日の本番撮影(仕事)の仮撮りに来て撮ったものですが、青空に白い雲、青い海、夏の写真はいいなーと思います。

「時間よ止まれ」、「Mr.サマータイム」、「め組のひと」、「サクセス」、「燃えろいい女」など、昭和の時代、夏の化粧品ソングが流行りました。


8/11は釜石納涼花火がありました。
今年は珍しく天気も良く、雨の心配はありませんでした。
ここ最近は山の中の木々の隙間から、花火を釜石市街地と釜石のランドマーク、大観音を入れて撮っています。

 
打ち上げた花火によって、縦位置・横位置とカメラを何度も回転させながら、そしてアップにしたり広めにしたりして撮るので大忙しです。
熊もいる真っ暗な山の中なので恐怖感もありますが、この日は動物らしい物音も聴こえず、今年も何とか無事に花火を撮って下山することができました。


この日は風もなく、煙がいつまでも漂っていたので、邪魔な上きれいとは言えない煙を青く加色して神々しさを出しました。
幻想的な煙漂う中、大観音の背後から、花火が滝のように落ちているように見えました。


お盆と言えば我が家では釜だんご。
遠い昔を思い出しますが、黒砂糖とクルミの入った味が何とも言えません。
甘党の私は今年も7個食べました。

黒砂糖、虫が好きだった子供の頃、黒砂糖と父が飲む日本酒をブレンドし、カブトやクワガタによく与えました。
そんな子供の頃の思い出を思い出しながら1個1個味わって食べました。


夏は思い出作り(8/8)

今日の釜石は曇りがちですが、時々青空が見えたり、小雨が降ってきたりと、不安定な天気です。

釜石も今年の夏は連日の30℃越えで、7/26の37.7℃を最高に、37℃台が3日、36℃台が4日など、猛暑日続きでした。
夜も熱帯夜で、これほどの暑さが続いたのも記憶にありません。

ただ夏も残りわずか、後悔したくないので、暑い中でも大好きな夏の写真を撮りに出かけて思い出作りをしています。


日向ダムに流れ込む渓流に、ミヤマカワトンボがいました。(7/26)
いつもは流れの中の乾いた石の上などに止まりますが、この時は幸運にも水に浸かった石に止まってくれました。
これだけでも難度の高い離れ業ですが、翅まで広げてくれて、サービス精神旺盛なトンボでした。
この日の釜石は37.7℃もありましたが、涼しげな写真が撮れて、私も暑さを忘れる大満足な日となりました。


日向ダムでミヤマクワガタも発見!。
このミヤマクワガタ、私が初めて捕まえた思い出の虫でもあります。

今から60年以上も前の明峰幼稚園の頃、石応禅寺山門の所で、仰向けで落ちていた大きな虫がこのミヤマクワガタでした。
初めて見る大型昆虫で、捕まえた時の感動は今でも忘れられません。

この年になっても、虫は子供の頃の夏を思い出させてくれます。


8月4日、久しぶりに三陸町首崎(こうべざき)へ行ってきました。
今では大船渡市になってしまいましたが、かつては三陸町独自の観光パンフレットにも載っていた景勝地です。
三陸IC(越喜来)を下りて北里大学水産学部の前を通り過ぎると間もなく分かれ道(写真)があり、右側の砂利道約5qで到着です。
今は大規模な杉の伐採と搬出作業の真っ最中で、車で行かれる方はだいぶ待たされるかもしれません。

25年ほど前、仕事で三陸沿岸の景勝地をすべて撮影するため、三陸町ではこの首崎と綾里崎を何度か撮りに行った思い出の場所でもあります。
今回は新車1年目という事で、車を汚したくない思いもあって、徒歩で向かいました。(林道ぬかるみあり)


林道を約1時間歩くと首崎の入口に着きます。
ここから更に10分ほどで岬です。
かつては龍王尊の鳥居もあって分かりやすかった入口ですが、今はうっかりすると通り過ぎてしまうほどの首崎入口です。
鳥獣保護区の2つの赤い看板が目印です。


歩くこと約1時間ちょっとで、首崎灯台が見えてきました。
「あーこの景色!」、思い出すなー!。
青くて広い大海原にそびえる岬に白い灯台があり、景色の良さに感動します。
左に見える半島は釜石方向の半島です。


少し進むと今度は首崎南側の景観が見えてきます。
この日は天気も良く、三陸では珍しい草原と広くて青い海が印象的でした。
首崎は視界をさえぎる樹木も少なく、高所からの見晴らしの良さは三陸沿岸一です。


首崎灯台の南側には海に突き出た岩峰があり、崖の上から見下ろす景観に圧倒させられます。
断崖美、南北の岬の美しさ、海の青さ・広さなど、まさに大自然の岬で感動します。

かつて撮った首崎の写真は津波で失っていたので、いい天気の首崎を20数年ぶりに写真に収めることができて、また思い出の地を訪ねることもできて良かったです。
ちなみにこの日8/4の釜石は、36.1℃もありました。


トップページの写真は、洞泉の空に沸き上がった夏の入道雲です。


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