「釜石便り」   2024年 6月


                                    
※写真の無断使用を禁じます。
  

                         6月29日(土)の写真講座お申込みは受付終了です。

虫の季節到来(6/27)

今日の釜石は朝からすっきりとした青空が広がっています。
海風も心地よく、湿度もないのでさほど暑くはありません。

6月下旬になり、釜石でもいろいろな虫の活動が活発になってきました。
大きなトンボの羽化も始まり、山ではモリアオガエルの産卵なども見られるようになりました。


市内某所の山の中にある池。
緑の映り込みがきれいです。
例年6月は市内のあちこちの山の池でモリアオガエルの産卵が見られます。
水面にせり出した枝や葉に卵は産み付けられます。


モリアオガエルの卵です。
クリーム色の野球ボール大の卵が池の上にせり出した木の枝にぶら下がっているのがよく見られます。


ぶら下がった卵をゆりかご代わりに休んでいるモリアオガエルもいました。
色も鮮やかで、まるでおもちゃのカエルのようです。


「一休み」がぴったりの、のんびり木の上でくつろぐカエルもいました。
このカエルの様に、人生何事にものんびりだらだら行きたいものです。


私が良く行く日向ダムに流れ込む渓流です。
今の時季、この明るい渓流にはミヤマカワトンボがよくいますが、岸辺の石の上を探すと小さなトンボが止まっている時があります。
それが


流れの石の上にいたダビドサナエです。
小さいので見落としがちですが、眼は緑で、体は黄緑色の模様のあるかわいいトンボです。
抜き足差し足でゆっくり動いて探すのがコツです。
見つけたら、ハシビロコウのように撮影です。


市内某所の山の中の池で見つけた釜石初のヤブヤンマのヤゴですが、4匹とも無事羽化しました。
羽化したばかりはオニヤンマの様に黄色のしましま模様ですが、成熟するとオスは真っ黒くなり、眼はコバルトブルーに輝きます。
羽化後4匹とも釜石の空に飛び立っていきましたが、この夏には市内でコバルトブルーの眼をしたオスを写真に収めたいと思っています。


21日は夏至でしたが、初夏と言えばキミです。
トウモロコシの事ですが、昔はキミと言ったものです。
いつもこの頃になると100円前後で売られるキミを食べるのが昔からの楽しみでもあります。
橋上市場で母が買ってくるキミや海水浴に行った根浜で、農家のおばちゃんが売りに来たゆであがったキミなど、思い出は尽きません。

まさに昭和の時代を感じさせる季節の食べ物だと思って食べています。
食べた後の歯の周りが大変なことになりますが・・・。

昭和と言えば、またBS-TBSで朝7時からドラマ「赤い運命」が始まりました。
伊勢湾台風のシーンから始まりますが、震災後に見た時は同じような大災害にも思え、興味深く見たものです。
放送当時も見たのかもしれませんがすっかり忘れていて、山口百恵を支える昭和の名優も豪華キャストで、個人的には赤いシリーズで1番面白いような気がしています。


ついに発見(6/16)

今日の釜石は久しぶりに曇っています。
曇りと言っても少し日差しがあり、午後からはまた晴れるようですが、曇っている間にここ最近の嬉しい写真日記をアップです。

釜石もすでにトンボのシーズンが始まっていますが、ヤゴ捕りの方は念願かなって終りました。
ヤブヤンマのヤゴを探して市内の山の中の池や水たまりを探すこと13ヶ所、市内のとある池でヤブヤンマのヤゴ4匹をようやく発見。
去年夏に産卵を見てからというもの、今年の6月頃になったらヤゴを見つけ定着を確認したいと思っていました。
図鑑などでは釜石にいないと思われているヤブヤンマ、今年の夏はコバルトブルーに輝く眼のヤブヤンマを釜石市内で写真に収めたいと思っていて、今年の夏が楽しみです。


初めて見るヤブヤンマのヤゴです。
山の中の池や水たまりで捕れるのはルリボシヤンマ系のヤゴばかり。
それでも虎模様の脚を見た時は、思わず「やったー!」と声を出してしまいました。


ヤゴ捕りも終わり、トンボの写真撮影であちこちの水辺を歩いています。
写真は日向ダムに流れ込む渓流ですが、久しぶりに珍しいトンボを見つけました。


日向ダムで見つけたアオハダトンボです。
サービス精神旺盛で、何度も翅を開いたり閉じたりを繰り返してくれました。

アオハダトンボは小さめのカワトンボですが、体は青緑色の金属光沢があり、黒い翅は陽を浴びて青紫に光ります。
釜石では鵜住居川中流で見つけた事がありますが、日向ダムでは初めてでした。
見つけ方が下手なのか?、どちらも数年に一度1匹ずつしか見つけることができませんでした。
釜石にいるトンボ、これからも新種などを探しながら写真や自然を楽しみたいと思っています。


栗林銭座跡まで(6/11)

今日の釜石は青空のいい天気です。
気温も高く、27℃ほどになりそうな釜石です。

昨日10日はまとまった時間が取れたので、栗林銭座跡まで行ってきました。
史跡巡りに行ったわけではありませんが、トンボ探しと渓流のロケハンという事で銭座跡まで山歩きをしてきました。

9時前には一時小雨が降ったので雨が上がってからの出発となりましたが、大渡から両石までは道路も濡れていたのですが、恋の峠から鵜住居に下ると日差しのある曇りで、道路は全く濡れていませんでした。
その後は晴れ間の広がる天気になりました。

栗林町砂子畑から1.5q大沢川を上がって行くと栗林銭座跡があります。
後半は砂利道なので、舗装道路が終わる山手のお墓と木村架設さんの前の草地に車を止めて出発です。
クマのいる所なので周囲を確認しながらの行軍です。


今日の最終地点となる栗林銭座跡入口の標識です。
左に橋があって渡って行きますが、私はトンボ探しなので渓流と日当たりのいい草原をチェックです。
残念ながらカワトンボ以外めぼしいトンボはいませんでした。


銭座跡入口より下流側約20mの所に、立派なカツラの木がありました。
やたら蜂が飛んでるなと思ったら、木の割れ目に二ホンミツバチの巣がありました。
距離にして5〜6m、蜂が警戒してブンブン飛んでくるのでこれ以上は近づけませんでした。


巣穴のアップです。
見張り蜂が臨戦態勢でこちらを向いています。


よくよく見ると巣穴はクマにかきむしられた痕跡も。
爪痕もあります。

栗林銭座跡に行かれる方はミツバチの巣とクマに要注意です。
帰り道、農作業しているお父さんに挨拶したら、「クマに遭わねがったがー」と言われました。
よく子熊が泣いているそうです。


9日は鵜住居町の外山方面へ行ってきました。
以前見つけていた山の中の池で、ヤブヤンマのヤゴ探しをしてきました。
こんな水たまりでも・・・。


ルリボシヤンマ系のヤゴ(大)とタカネトンボのヤゴ(中・小)がいましたが、目当てのヤブヤンマのヤゴは残念ながらいませんでした。
本当に久しぶりのヤゴ捕りとなりました。


鈴木哲さんの写真展の案内をいただきました。
写真愛好家の皆さん、14日から始まる鈴木さんの写真展へGo!。



雨の6月(6/3)

今日の釜石は雨降りの1日。
久しぶりにいい雨が音を立てて降っています。

最近は天気が悪く、今日は雨降りなので昔話などを少し・・・。

早いものでもう6月です。
5月は週末ごとに小・中の運動会・体育祭もあり、いろいろ忙しかった方も多かったのでは?。
私も釜石にいる娘の方の孫の小学校最後の運動会を見てきました。

昔の運動会は秋でした。
最近は歳を取ったせいか、昔の事をよく思い出しては独り懐かしんでいます。
当時の運動会はシューズではなく白足袋で、大渡にあったいせやさんから買いました。

子供の頃の運動会でいつも思い出すのがお昼を食べる時の思い出で、小川から学区外通学をしている裕福な友人が隣で、重箱には当時にしては豪華な鶏のもも肉(ローストレッグ)などがずらりと・・・。
友人は鶏のももを一口食べただけで、後はポイっと重箱に投げ捨てたようにしていました。
我が家では平凡な海苔巻きや卵焼き程度で、鶏のもも肉などはめったに食べられないものだっただけに何ともうらやましく思えました。
その小川の友人は中学は小佐中に入り、高校でまた一緒になりましたが、60歳で亡くなるという不運に。
友人のお兄さんは私の兄と同級生、弟になる友人は私と同級で、昔は大町の丸光が建つ前にあの場所に住んでいました。

当時大渡小学校は500人ほどの生徒がいましたが、今は釜小と統合になっても100人をはるかに下回る生徒数になってしまいました。
当時の大渡小学校は学区外から通う生徒も多く、私の同級では上中島、小川、松倉から通う生徒がいました。
昔は同級生の兄・姉も同級生という事も多く、あちこちで子供が多く遊んでいた時代でした。

高校時代はよくラジオの深夜放送などを聴きながら勉強?しましたが、好きだったのは深夜12時半から始まるコッキーポップでした。
大石悟朗がパーソナリティで、中島みゆきや荒井由実、小坂明子などのフォークソングがよく流れていたので、聴きながら勉強したものです。
ウイッシュの「六月の子守唄」を雨の降る夜に聴いたことを覚えていて、いつも6月になると思い出す懐かしく好きな曲です。
中島みゆきの「時代」や荒井由実の「翳りゆく部屋」、小坂明子の「あなた」、シュキ&アビバの「愛情の花咲く樹」などもこの番組で知りました。
深夜にぼんやりと暗い中聴いた私の青春時代のいい思い出です。


第二回心象舎写真講座について

6月29日(土)に2回目の写真講座を開きます。

2回目の講座はスローシャッターでの作品作りです。
滝や渓流、波や夜景・花火などのスローシャッターでの撮り方を講義します。
中級から上級者向けとなりますが、これからカメラを始めたい方や初心者の方でもOKです。

避けて通れないのが写真の基本である絞りとシャッタースピード、感度との相関関係で、これらを説明・復習した後に講義します。
普通の写真とは違う気品あるスローシャッターでの作品作りのお手伝いになればと思います。

写真講座では私のHPでお見せできなかった作品や家族スナップ、作例などを大きな画面でお見せしながら楽しく進めたいと思います。
この講座がきっかけで写真撮影が一層楽しくなり、一生の趣味となることを願っています。

今回の講座は前期最後の写真講座となります。
以下はスローシャッターでの作例ですが、スローシャッターでの作画は人の眼では見ることのできない写真ならではの表現方法です。
うまく撮れた時は額装して部屋に飾ったり、人にプレゼントしても喜ばれるのでは?。


橋野町ヨドマワリの滝。
滝や渓流はスローシャッター撮影の見せどころです。
0.3秒での撮影です。


陸前高田広田崎。
動く波もスローシャッターで印象的に。
3.2秒での撮影です。


東前山中より釜石市街地の夜景。
スローシャッターで車のヘッドライトも光の帯になり、夜景に華やかさが加わります。
13秒での撮影


花火と大観音。
スローシャッターは幾つもの花火を重ねられます。
5.8秒での撮影。


 第二回心象舎写真講座の詳細はこちら


トップページの写真は、大平墓地公園展望台からの釜石湾のヤマセです。(2023年6/26撮影)
 青空に青い海、そして白亜の大観音、ヤマセは三陸沿岸の風物詩です。


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