「釜石便り」 2024年3月
※写真の無断転載を禁じます。
●荒れる広田崎(3/17)
今日の釜石は、明るい曇りです。
これから気温も上がって、18℃ほどになる予報の釜石です。
3月も早いもので今日から彼岸入りです。
今日はのんびりこの釜石便りの更新をしています。
実は昨日16日は春を探しに鵜住居町外山に行ってきました。
フキノトウやマンサク、フクジュソウなど撮れればと思い行きましたが、まだ残雪も多く、寒い思いで帰ってきました。
「春遠からじ」とは言え、外山はまだ冬でした。
3月下旬は釜石での日の出撮影のシーズン到来となりますが、13日午後に陸前高田の広田崎に行ってきました。
大渡から平田、小白浜を通り、唐丹荒川の釜石南ICから三陸道を南下、碁石海岸ICを下りて広田崎へ。
59分で着きましたが、三陸道ができて本当に近くなり、移動が楽になりました。
海が荒れた広田崎を撮りたくて、3月13日の午後に行ってきました。
メインの遊歩道は相変わらず閉鎖が続いていましたが、南側の遊歩道から磯場へ入れます。
予想通り広田崎は荒れていたので、イメージしていたスローシャッターで波をぶらして撮りました。
光る海も入れたかったので、逆光となる午後に行きましたが、風もあり繊細なきらめきとなってくれました。
太陽高度が高い春・夏には日中の海のきらめきは撮れなくなるので、この時季ならではの写真となります。
スローシャッターでの撮影は、人の眼では見ることのできない写真の妙で、新たな世界が生まれます。
広田崎の日の出のシーズンは3月上旬で終ってしまいましたが、3月下旬から4月にかけて、釜石では愛の浜と大観音(大平墓地公園より)が日の出撮影のシーズンとなります。
これからいい季節に向かって、あなたもぜひ!。
●心象舎写真講座(3/9)
今日の釜石は、また小雪が降っています。
気温も低めで、最近は毎日のように雪が降ったり解けたりを繰り返す釜石です。
さて4月20日(土)に1回目の写真講座を開きます。
まずは1年間限定で、月1回程度開けたらと思います。
トンボや家族の写真を撮りたくて高校2年の時から始めたカメラですが、今年で写真歴は49年、フリーの写真家になって28年目になります。
高校時代に「日本のトンボ」という本に出会い、カメラが欲しくなって貯金と親の援助で念願の一眼レフカメラを買いました。
我が家にはカメラが無かったので、家族の記録を残しながらトンボの写真も撮れることに大きな喜びや夢を感じました。
大学進学で釜石を離れる時には、ホームシックにならないようにと釜石の街並み写真を撮って持っていきましたが、これもまた釜石を好きになるきっかけとなりました。
娘が幼稚園に入った頃、更に写真に夢中になり、 コンテスト写真にも何度も応募、全国展に入賞するようになったのちにフリーの写真家になりました。
トンボ、家族、釜石、自分の子供たちなどは私の写真の原点でもあります。
写真講座では私のHPでお見せできなかった作品や家族スナップ等、大きな画面でお見せしながら楽しく進めたいと思っています。
この講座がきっかけで、写真の趣味が一層楽しくなることを願っています。
■ 心象舎写真講座の詳細はこちら(受付終了)
3/8は朝から雪が降りだし、午前中には止みましたが5cmほどの積雪となりました。
写真は、雪の大渡鉄橋を走る三陸鉄道です。
今年はこまめに雪が降る釜石です。
●雪の釜石(3/3)
今日の釜石は、朝方は青空のいい天気でしたが次第に曇りになり、今は雪がちらちら舞っています。
これからまた雨か雪になりそうで、今週は晴れの日が少なくなりそうな釜石です。
今日3日は釜石市の避難訓練の日で、私も釜石小学校(旧大渡小)へ避難して来ました。
この日は昭和8年(1933年)の昭和三陸津波の日で、毎年3月3は地震・津波避難訓練の日になっています。
3月と言えば卒業・就職・転勤のシーズンで別れの季節でもありますが、希望に胸弾む頃でもあります。
私も3月になるとこれから始まる撮影シーズン間近という事で、気持ちが浮かれる頃でもあります。
特に今年は、釜石にいないはずのヤブヤンマを昨年夏に見かけたことから、ヤブヤンマ大捜索をするつもりで、今から気持ちが高ぶっています。
また今年は4月に写真講座を開く予定で、今は作例写真の選び方などをしています。
去年からやるやる詐欺のような事を言って年を越してしまいましたが、ひと月に1回程度開く予定でいます。
詳細につきましては追ってお知らせしますので、ご希望の方はもう少しお待ちください。
暖冬だった今季の冬、2月末になってようやく釜石にもまとまった雪が降りました。
2/23には釜鉄桟橋、2/27には大槌蓬莱島、2/28には田野畑村の北山崎、3/1には釜石駅に雪の写真を撮りに行ってきました。
今季の雪、これで最後かも?、ですね。
2/23は夕方から小雪が降り始めたので、近場の釜石魚市場の駐車場へ。
ここからは釜石港が見え、釜鉄桟橋には全天候バースの中に小型船が1隻あり、他に中型船も南桟橋に停泊してくれたので、少し賑やかな夜景になりました。
昔ならいつ行っても明かりが煌々とあり、貨物船も数隻接岸していましたが、今は船の数も照明もめっきり少なくなりました。
夜の雪は写らないので、ストロボで雪のイメージを加えました。
夜の雪、メルヘンチックで好きです。
三陸沿岸に大雪が降った2月27日の午後、雪が止む予報だったので大槌町赤浜に行ってみました。
雪で白くなった蓬莱島を撮りたかったのですが、行って見ると雪はなかなかやまず、海は大荒れで高波が蓬莱島より高く上がっていました。
大雪では遠くのものが霞んで見えないので、この時は適度な雪で良かったのかも?。
できれば真っ白い蓬莱島だと良かったのですが・・・。
三陸沿岸北部が記録的大雪になった翌日の28日未明、田野畑村の北山崎に行ってきました。
除雪も進み通行止めだった三陸道も走れるようになっていましたが、北山崎までの枝道は車1台分の幅しか除雪が進んでいませんでした。
北山崎駐車場に着くとすでに平泉ナンバーの車が1台止まっていて、カメラマンらしき人が行ったかと思うとすぐに戻ってきました。
「スノーシューが無ければダメだ!」との事で、その方はスノーシューを履いてまた行きましたが、持ってない南国(釜石)育ちの私は無謀にも長靴のまま進軍。
先日見た「八甲田山」の映画の様に、60cm以上の太ももまである積雪の中をもがくように進む私。
最初は普通に立って歩いていましたが長靴の中は雪だらけ、体力も消耗しなかなか進めないので、四つん這い(赤ちゃんのハイハイ歩き)になって雪の中を進みました。
スノーシューを吐いた人の足跡は深さ20cm程度、四つん這いの私もあまり雪に沈むことなく行くことができました。
みっともなかったですが、北山崎では初めての雪漕ぎ・雪泳ぎでした。
30〜40分かけて何とか100m以上先にある第1展望台までたどり着き、上の写真を撮影しました。
手前の松林には湿った大量の雪が載り、みごとな雪景色となっていました。
朝方で雪は青く、海も大荒れのこの日の北山崎は、苦労して撮った思い出の風景となりました。
人生は思い出作り。
写真もまた思い出作りです。
第2展望台付近から見える雪の北山崎です。
田野畑村も60cm以上の積雪となりましたが、北山崎は荒波のしぶきで崖すそは雪が無く、遠くは霞んでいました。
雪が思っていたほど多くなかったのが残念でした。
またこの日の天気予報は晴れのいい天気のはずでしたが、北山崎は南西側に青空が見えるものの、なかなか晴れにはなりませんでした。
第1展望台から第2展望台までの遊歩道は林の中なので積雪も少なく、長靴でも大丈夫スイスイ歩けました。
荒波打ち寄せる雪の北山崎。
距離もあり、波しぶきで霞んでしまいましたが、くっきりすっきりの北山崎を撮りたかったです。
それでも荒れ狂う波が何度も打ち寄せ、滝のように落ちる波はみごとでした。
雪の北山崎を毎年のように撮りに来ていますが、今回はさすがに記録的大雪だけあって、私の他平泉ナンバーの方、江東(東京)ナンバーで来たアシスタント付きプロカメラマン風の方、帰りには車2台とすれ違いました。
他のみなさんも雪中行軍は大変だったと思います。
2/29夜から降った雪は3/1朝も降り続いていたので、1日未明に釜石駅へ。
釜石駅構内は降る雪で霞んでいました。
降る雪をストロボで。
降る雪の中、5時36分発の列車が釜石駅を出発したところです。
昔から雪の夜の釜石駅が好きで何度も撮っていますが、終着駅で始発駅でもある「釜石駅」、何とも味わいのある駅だと思います。
駅や雪を感じさせる曲として奥村チヨの「終着駅」も好きですが、小柳ルミ子の「冬の駅」、真木悠子の「めぐりあい」、フォー・クローバースの「冬物語」、竹内まりやの「駅」などの曲も懐かしくていいですね。
■トップページの写真は未明の1番列車の出発を待つ釜石駅ホームです。
3月は卒業・就職・転勤のシーズンで、別れの季節でもあります。
この頃になると、別れの季節の寂しい感じの釜石駅がいつも思い浮かびます。
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