「釜石便り」     2022年3月

                                  ※写真の無断転載を禁じます。


大畑の古木桜(3/26)

今日の釜石は小雨が降っています。
このところ天気のいい日が続いていたので、野山にとっては恵みの雨と言ったところでしょうか?。
一歩一歩、ゆっくり春に近づいて来た釜石です。

最近は震災後から撮りためた11年間分の釜石のめぼしい撮影場所の画像処理とリスト作りもほぼ終わり、仕事の方もまた一段落したので、気持ちに余裕の出てきた今日この頃です。

歳を取って毎朝5時頃には目が覚めますが、朝食後は甘いコーヒーを飲みながら、のんびりメールチェックや知人のブログなどを見ています。
その後は全くの自由なので、今まで撮った画像を見たり、撮影計画を立てたりと、撮影にはほとんど出かけていませんが、やはり写真三昧の毎日です。
こんなに長く写真を撮りに行かない事も初めてですが、撮影向きのグリーンシーズンになるのが今から待ち遠しい毎日です。


大畑の滝近くには、大きな古木桜があります。
枝ぶりの良さは釜石一かと思いますが、電線や電信柱、背後の建物が写ったりと、撮るには少々難のある桜です。
釜石自動車道もこの下を走っているので、今まで散々撮った事もあり、最近は撮りに行くこともなくなりました。

2011年3月の被災の後、初めて自然風景を撮りに行ったのが釜石の桜でした。
小川・桜木町、松倉、本郷、上栗林と、あの頃は失った写真の回復の為にも無我夢中で釜石市内の桜を撮りに行きました。
なかでもこの大畑の古木桜は比較的自然の中にあり、写真を撮っていると足元からぽかぽかと春のぬくもりが伝わってきて、被災を忘れさせてくれる桜でした。


「大畑の古木桜」と私が勝手に名前を付けましたが、釜石ブルーの青空をバックに伸びやかに広がる枝と花の多さは見事です。
根元には石垣もあり、風情のある桜です。


近くに寄り、しゃがんで見上げるようなアップも!。
右に電線があるのが気になますが・・・。


風のある時は露光時間を長くして、ぶれる桜と動く雲とのコラボレーション。
露光時間は20秒です。


こちらも露光時間20秒ですが、風が少なめの時は雲だけがぶれて芯のある桜となります。
やはり桜は青空の日がよく映えます。


雨や曇りの時は空を入れずに背後の黒っぽい山をバックに。
ソフトフィルターと青味を加えて日本画調に。
「桜の園」といった感じに仕上げました。


こちらは大畑の古木桜の近くにあった山桜。
この山桜は釜石自動車道の工事に伴い、伐採されて今はありません。
大きないい山桜でした。


4/26の朝は久しぶりにカメラを持って千鳥町の変電所の沢へ。
今の時季はカエルの産卵シーズンとなっていて、たくさんのアカガエルが集結していました。
人が近づくと一斉に水の深い方に逃げ込むのでなかなか写真には撮れませんが、それでも時々オスが「メスが来ないかな?」と浅瀬に近づきます。
冬眠から目覚めたばかりのアカガエルのオスは色が黒くて、まるでクロガエルです。


アカガエルの卵です。
今の時季、山の沢や水たまりにはアカガエルの卵が産み付けられています。

虫好きだった子供の頃、春先にカエルの卵を捕りに行くのが楽しみでした。
山の水たまりにはカエルの卵があって、オタマジャクシからカエルになるまでよく育てたものです。
今の時代、捕ったり育てたりしている子供たちはいるのでしょうか?


箱根峠(3/21)

今日の釜石は雲の多い晴れ間が広がっています。
釜石はこのまま春へと向かう感じでしたが、18日夜から19日朝にかけて湿った雪が降りました。
積雪は5cm以上はあったかと思いますが、その後の小雨でぐちゃぐちゃに。
16日夜には釜石は震度5弱の地震がありました。

私の方は相変わらず画像処理と整理の方をやってますが、確定申告もすでに終わり、お墓参りも20日に終わりと、今はまた小休止しています。

3月の今頃は、私の好きな月でもあり、想い出の多い季節でもあります。
特に大学生だった頃の春休み帰省は、勉強もしなくていいので毎日が楽しく、釜石をおもいっきり楽しみました。

母に取っておいてもらった東海新聞数ヶ月分を読み漁り、興味のある記事はスクラップしました。
釜石を離れて暮らす私にとって東海新聞は釜石の動きを知る唯一の情報源で、読むのが楽しみでした。
この「釜石便り」で時々使わせてもらっている昔ネタは、ほとんどがこの東海新聞からのもので、今はこの東海新聞も復興釜石新聞も廃刊となり、寂しい思いをしています。

春休み帰省では釜石の街並みもよく写真を撮りに行きました。
薬師公園や避難道路、宝樹寺、尾崎公園などの高台から釜石の街並みを撮り、東京に帰るとプリントし、お守りのように大切に眺めたものです。
フイルム式の8mmカメラで家族を撮ったり、特撮怪獣映画を作ったりして遊んだのもいい思い出です。
カメラや8mm、ステレオなど、当時はメーカーも多く次々新製品も出て夢のある時代でした。
今でも街並み写真は好きで、自分が生きている証として続けています。

市立図書館にも良く行き、昆虫図鑑や郷土の本などもよく読みました。
図書館は大町の青葉通り交差点にある錦館を改装した市民会館の中にあり、家からも近かったので暇な時はよく通いました。
あの頃の釜石の街なかはまだまだ人通りも多く、今の静かな釜石とは大違いでした。

近所に虫好きな小学生の子供たちがいたので、ヤゴやエビ、カエルの卵採りにもよく行ったものでした。
大渡川、旧国道、千鳥町の変電所、女遊部などは子供たちとよく行った想い出の場所です。

プラモデルやモーターで動くおもちゃ作りも好きで、只越の遠藤や中妻の佐光へ見に行ったり買いに行ったりするのも楽しみでした。
石油ストーブの匂いや接着剤の匂いは当時を思い出します。

IBCラジオからは当時流行っていた歌謡曲が流れ、テレビでは春の化粧品のテーマソングがひっきりなしに流れていて、春の高揚感を感じさせてくれたものです。
そんな夢や希望のあった昭和40年代から50年代にかけて、自分は有意義な青春時代を過ごしたと思っていて、そんな時を自由に過ごさせてくれた今は亡き父と母に感謝するとともに、これらの楽しかった思い出が今でも私の心の支えとなっています。
そんな子供のような私も、来月とうとう65歳になります。


今回は「箱根峠」の写真をアップしました。
ここは釜石の観光名所にも載っていませんが、個人的に好きで毎年のように通って写真を撮っていました。
と言うのも・・・。


甲子町大松から入る県道釜石住田線に「箱根峠」があります。
ここは赤坂峠と共に、冬の間が通行止めになる冬季間通行止め道路となっています。

大町に住んでいた子供の頃、家の近くに門間製麺所がありました。
私より1つ上の強ちゃんがいて、大渡川に行ったり山に行ったり虫捕りをしたりとよく遊びました。
家の中には何と手作りの大型レーシングカーコースもあり、操縦させてもらったりもしました。

ある時、お兄さんの素一ちゃんが運転する車に乗せられ、どこか遠くの山の滝のある所に連れて行ってもらったことがありました。
当時我が家にはもちろん車などなく、車と言えばタクシーぐらいしか乗った事がない私でしたが、配達用の車とは言え、車に乗って遠くに行けることは本当に楽しく、夢の様でした。

その滝のことはすっかり忘れていましたが、大人になって箱根峠に行った時、目の前にある滝があの時見た滝だったことがひらめいたのです。
何十年かぶりに思い出がつながった事にも感動し、子供の頃に戻ったような気がして本当に嬉しくなりました。
私が通った大渡小学校の校歌にも「愛染山に夕日燃え〜♪」とあり、愛染山が間近に見える所という事もあって、箱根峠は私の心の風景となりました。

上の滝の写真は、箱根峠の大松ゲートより約6q進んだ所にある滝です。
水量が少ない時は見落としてしまう位の滝ですが、大雨の後は写真のように落差のあるみごとな滝となります。
滝壺と側溝が近いのであまりいい滝ではありませんが、車に乗ったままでも見られます。


春の箱根峠です。
春の新緑、秋の紅葉が特にきれいです。
道路は山ひだを縫うように走り、箱根山山頂にはテレビ塔も見えます。
ここは「春が来た!」と思えるような風景が広がっています。


箱根山山頂のテレビ塔と紅葉です。
新緑もきれいですが、秋の紅葉シーズンもきれいです。
今はテレビは地デジとなりましたが、釜石のVHFテレビ電波はここから発信されていたので、各家々のVHFアンテナはここ向き(西向き)に設置したものでした。


箱根峠からは五葉・愛染の山ひだが俯瞰で見えます。
新緑の頃、緑が下から上へ駆け上がる光景は見事です。
一番奥は五葉の青い峰です。


箱根峠は愛染山(1,228m)が正面に見えます。
市内から見える形のいい富士山型の愛染とは違いますが、近くで見れたことに感動です。
車は1時間に数台あるかないかなので、車を止めて歩いてみるのもいいですよ!。


山の上に登ると、愛染はもちろん、深い谷も一望です。
高低差約1,000mの新緑の変化も楽しめるので、私のお気に入り景観です。
山々の変化のある新緑風景、色合いが違うのでずっと見ていても飽きません。

釜石一の山岳観光道路「箱根峠」、これからの新緑の頃にのんびりドライブ、いいですよ!。


秋もまた紅葉がきれいです。
秋は太陽高度が低いので、山ひだには影ができます。
そのコントラストも見どころです。


雨の箱根峠です。
神秘的な光景に会えるかも?です。


箱根峠の霧の森。
霧におおわれて幻想的です。
車の中から撮れるのも、森が深い箱根峠ならではです。


静寂の箱根峠の道路です。
仕事に疲れた時、人に会いたくない時などにどうぞ!

ただ全線舗装道路ですが、所々道幅が狭くなっていたり落石が多い所なので道路情報を確認の上。


雪の風景(3/7)

今日の釜石は空気も澄んで、快晴の青空が広がっています。
このまま春へと進みそうな、穏やかな気候の続く釜石です。

相変わらず岩手県も新型コロナが蔓延していますが、ロシアによるウクライナ侵攻も本当に心配で、かわいそうで目が離せません。
コロナや隣国など、年々悪くなっていく世の中に、将来の不安が増すばかりです。

この「釜石便り」の方もしばらく更新できませんでしたが、今もまだ11年間分の撮影画像の処理を続けていて、ほとんど写真を撮りに行ってません。
この処理も3月中には何とか終わりそうですが、これが終わったら写真教室用の写真資料作りに入りたいと思っています。
ちょっと変わった写真教室はコロナの事もあり、いつのことになるのやら・・・。


2/17には釜石にも雪が降りました。
家にいてパソコン画面ばかり見ていてもと思い、女遊部の柿の木を見に行ってきました。

1月にはあった赤い柿の実も、強風などもありすべて無くなっていましたが、雪降る中に凛とした1本の柿の木は雪をまといきれいでした。


2/18の早朝は愛の浜へ。
この日はどんよりとした曇りで青く写りましたが、雪をまとった岬と砂利浜、打ち寄せる波がきれいでした。
遠く見える島は三貫島です。


毎日ライブカメラを見て県内の天候などを確認しています。
2/21の釜石は青空のいい天気でしたが、大船渡は何と大雪(沿岸では)が降っていたので、急遽大船渡の穴通磯へ。

この日大船渡は10cm位の積雪があり、穴通磯も雪景色となっていました。
欲を言えばもう少し雪があっても良かったですが、まずは今年も雪の穴通磯が撮れて良かったです。
大船渡の碁石海岸も三陸道ができて本当に近く行きやすくなりました。


トップページの写真は小白浜から見える早春の唐丹湾です。
 春めいた陽気と光る海が、春の訪れを少しだけ感じさせてくれます。

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