「釜石便り」      2025年2月


                             ※写真の無断使用はお断りしております。


桑ノ浜の光彩(2/23)

今日も釜石は晴れのいい天気です。
午後には少し雲が多くなりましたが、空気も澄んで釜石は早春真っ盛りです。

今日は天気も良かったので、久しぶりに両石から桑ノ浜まで回ってきました。


両石から北側の岬方向に進むと、高台から両石湾がよく見える所があります。
午前には海が輝き、きれいな両石湾を見ることができます。
以前に比べ木々が眺望をさえぎってきましたが、眺めのいい所です。
人工物が一切見えないここからの景観は、ホテルやレストランなどあれば眺めも良くていいと思いますが・・・。
一番奥の半島は尾崎半島です。


桑ノ浜に近づくと、道路から桑ノ浜の堤防と小島が見えます。
右の桜の木の所が私のいつもの撮影場所です。
ここから見る11月12月のアワビ漁一斉帰港はみごとな景観ですよ。
車はここの手前50mほどに駐車スペースがあります。


俯瞰で見えるきらめきの両石湾、「桑ノ浜の光彩」です。
青味を加えるために、ホワイトバランスを色温度4600Kで撮っています。

この高台からは雲があったり風が吹いたりで、きれいな光彩が見られます。
光る波が右から左へと動いたり消えたりを繰り返し、青い海に光彩を描きます。
アクセントは防波堤と2つの小島です。
きらきら光る海も風も、早春を感じさせてくれます。(AM9時半頃)


岬巡り(2/20)

今日も釜石は晴れのいい天気です。
市内に雪は全くありません。
このところ気温がまた低くなりましたが、風がなければ日差しも暖かく、早春を感じられる季節になりました。

20日は久しぶりに早春の風景探しに、唐丹湾の岬巡りをしてきました。
釜石は雪もなし、氷もなし、日の出撮影もまだ少し先という事で、早春の光る海を撮りながらイメージ作りをしてきました。


唐丹町本郷から高台の方の道路を北に進み、花露辺(けろべ)から1.1qで蒜島・金島が見える所に着きます。
陽光もまぶしく、比較的温暖な沿岸の早春風景です。
道路も良く、車も来ないのでのんびり写真が撮れます。(AM10時25分)


アップで撮るとこんな感じです。
島は蒜島と金島で、光彩がきれいでした。
雲があって風もある日がいい光彩が撮れます。
この日はもう少し潮目模様のきれいな光彩が出ればよかったのですが・・・。


更に北に進み、花露辺から2.5q付近で、手前に形のいい杉林が広がる所に着きます。
ここからは黒い杉林で画面を締めたのが撮れます。


更に100mほど進むと、唐丹湾口が見える広々した所に到着です。
本当に爽快です。
釜石で一番早く春が訪れる唐丹湾、澄み切った青空の下、岬巡りもいいですよ。
この日の撮影場所は3か所でしたが、午前10時頃から撮影を始め、徐々に北上すれば、光る海の太陽の位置も正面で撮れます。
このまま行くと佐須と尾崎白浜に着きます。

この日行くときに聴いた音楽はもちろん懐かしい「岬巡り」。
帰りにはテンポのあるアダモの「明日は月の上で(フランス語)」を聴きながら帰ってきました。
パンパカパーンと軽快なトランペットと後半のいろいろな楽器の協奏が好きでよく聴いてます。


冬景色を求めて(2/9)

今日の釜石は晴れのいい天気です。
先週末は釜石でも連日のように雪が舞い、1〜2cmの積雪となった日もありました。
ただ市内ではなかなか雪景色とならないので、7日はまた仙人峠へ行ってきました。


大橋の町を右手に見ながら冬の仙人峠へ。
「トンネルを抜けると、そこは選鉱場であった」、あの小説を思い出しそうな場所でもあります。
市内とは違って、やはり仙人は厳冬の感じです。


仙人大橋より俯瞰で見た雪の仙人です。
この日も小雪が降っていましたが、なかなか木々に雪が載りません。
積雪は10cm程ですが、わだちの所は20cm位の所もありました。
無料の釜石自動車道ができて、旧仙人は特に冬は車が通りません。


落石防止シェルターから仙人渓谷を。


仙人トンネル前です。
高度があるので積雪も多くなっています。
冬の仙人、車もほとんど通りません。


トンネル前の駐車場より今のぼってきた仙人峠を俯瞰で。
雪が木々にまとわりついてくれれば良かったですが・・・。
これからいい雪景色のありそうな遠野側へ。


遠野側の方はうまく除雪がされていて、その後の積雪はありますが、わだちはほとんどありませんでした。
ただ7日の遠野側は釜石側とは全く違って風が強く、吹雪で吹き飛ばされそうでした。(写真は釜石向き・右手は仙人湖)
どこからか「クゥクゥ」と甲高い鳥の声が・・・。


仙人湖(砂防ダム湖)を見てみると、白鳥が親子仲良く4羽いました。
「遠い北国の森〜♪水鳥たちが遊ぶ〜♪」、トワ・エ・モアの「愛の泉」を思い出しました。

風景に歌あり
歌に風景あり、です。


「吹雪の仙人湖」
今年2度目の冬の仙人ダム湖でしたが、1度目の1/29は水量もない変わり映えのない風景で通過し、2度目の今回は猛吹雪でまたもや断念というわけにもいかず、意を決して吹雪の中傘を差して湖面近くへ降り立ちました。
三脚はもちろん立てられず、左手の傘もきのこにならないように頑張り、右手のカメラもぶれそうになりながらも片手で何とか撮った写真です。
5日に遠野で壊した傘も強風でバフバフと音を立て、自分も釜石まで飛ばされそうな遠野側の仙人でした。


8日は大槌町の浪板不動滝へ。
日の出前の5時10分に家を出て、滝の前の鯨山神社に着いたのは5時40分でした。
明るくなり始めた6時から撮影を始めましたが、やはり温暖化であまり凍っていませんでした。

日の出までに撮影しないと、どんどん氷が落ちて行きます。
この滝は空が開けていないので、星空と滝の撮影には不向きです。
浪板の採石場を通り、滝までは砂利道を900mほど走りますが、掘れたところもなく走りやすい山道です。


今から20年位前に撮影した浪板不動滝です。
滝の周りと滝壺が一面みごとな氷で覆われていました。
こんな氷瀑をまた撮りたいものです。


あまり凍っていないので、凍った滝をアップで。
氷が本当にぺっこです。


2/5は釜石でもうっすら雪が積もってその後も時々雪が舞っていたので、午前中の2時間を使って、遠野荒神神社に行って来ました。
この日の遠野は雪も大きく、ストロボを使って「雪降る冬の遠野」として撮ってみました。
この日は風も強くて、差していた一張羅の傘の骨を1本壊してしまいました。
雪の日の撮影で、いつも傘を壊している私です。

雪の日の傘は必須ですが、私の場合はレンズに雪が付かないようにする為と、ストロボの光を少し離れた雪に当てるためです。


釜石ゆかりの写真家・佐々木貴範さんより写真集が送られてきました。
タイトルは「釜石呑ん兵衛横丁」。
震災前から仮設、そして本設までの呑ん兵衛横丁の写真や資料が詳しく掲載されています。
震災前に撮影した各店のあのママさんたち(男の人も)の顔も載っていて、釜石の記録としても貴重な写真集です。
発行は(有)無名舎出版、定価2,800円+税です。
ご希望の方は上記出版社へ。


冬の日向ダム(2/3)

今日は立春で、釜石は久しぶりの曇りです。
昨日2日の釜石は、晴れのいい天気でした。
空気も澄んで、きもちのいい冬晴れとなりました。

2日は家にいるのがもったいないくらいの天気だったので、冬の景色を探しに日向ダムに行ってきました。


日向ダムに行く前に、閉館となって解体されるというホテルシーガリアマリンさんを写真に収めてきました。
国道45号線の大平の高台を下った平田の手前に入口があります。
昔は「かまぶろ温泉」という名称でしたが、その後名称が変わり、最近までは短くマリンホテルと呼ばれていました。

私も子供の頃は大町地区の行事で行ったこともあり、披露宴や法事、忘・新年会など、多くの方が利用されたこともあるのでは。
ステーションホテルさんに続き、釜石の歴史でもあるホテルの休館は寂しいものです。


大平墓地公園からもホテル全景が見られます。
子供の頃、今で言うサウナでしょうが、「かまぶろ」という蒸し風呂に入るのは暑くて勇気が要りました。
蒸れた藁のような匂いと暑さで、死ぬ思いをした記憶があります。
耐えられなくてすぐ出てきました。


日向ダムは小川の奥にあり、いつもは桜木町経由で行きますが、今回は小川の町の中を。
手前から小原時計店さん、三重食堂さん、美容室ヨシカワさん、理容わかばさんなどが軒を連ねています。
左端の青い建物は閉店した小川マーケットさんです。
昔の話ですが、友人幹事からは結婚祝いに、小川の坂本電器さんから小さなカラーテレビを届けてもらいました。


小川商店街です。
左側に与伝治屋商店さんも見えます。
私がかつて働いていたホテルで、同僚のお父さんが参列する披露宴の席順表に、「カウンター友の会会長」という肩書がありました。
聞いてみると、与伝治屋さんのもっきりを楽しむ飲兵衛の人たちの会という事で、ハイカラな名前につい笑ってしまいました。
それでよく覚えている酒屋さんです。

昔の釜石では、もっきりを楽しむ製鐵所関係の人たちで、どこの酒屋の店内も大賑わいでした。
しかも三交代なので、朝から晩まで釜石の街は飲み歩く人も多く賑わっていたものです。
今は昼間から酒を飲む人は、冷たい視線を浴びせられますが。


小川と言えば製鐵所の社宅。
木造の長屋風の社宅跡が今も残っています。


桜木町側から小川の町。
大渡から日向ダムに行く時、いつもは桜木町の踏切を渡り、三陸自動車学校の前を通って写真右側の道を山に向かいます。
トンボの写真を撮りによく通っています。


小川の奥にある日向ダムです。
今年は気温も高く、山々には雪もなく、湖面もあまり凍っていませんでした。
写真を撮っているとグーっと音がしたので、腹が減った自分の腹の音かと思ったら湖面の氷の動く音でした。
正面の山は雪のほとんどない仙磐山です。


ふれあい大橋を渡って小川温泉方面へ。
橋の欄干には、鉄製の釜石虎舞や小川鹿踊りのレリーフもあります。


日向ダムの奥まで行くと、そこはかつての小川温泉。
かなり前に閉館となり、今は訪れる人もありません。
あんなに賑わっていたのが嘘のようです。
でも釜石が賑わっていた昭和の風情もあり、心落ち着きます。


小川温泉の向かい側の渓流沿いに人口の滝があります。
いい滝ですが、今は入口にチェーンが張ってあって、道路からしか見られません。
残念ながら滝は凍っていませんでした。
明峰幼稚園の頃、遠足で来て、この滝の前で撮った時の写真がありましたが・・・。


凍らずに流れ落ちる小川温泉の滝。
寒い時はみごとな氷の造形(トップページ)が見られましたが、この温暖化ではもう無理かも?。
右下の屋根は滝沿いにある東屋です。
周辺はちょっとした親水公園になっていますが、今は入れません。


トップページの写真は2012年冬の小川温泉の滝です。
 人工滝ですが、冬の厳冬期にはみごとな氷の造形を見せてくれました。


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