メッセージ
これから柔道を始めようと考えている方へ

はじめに
 柔道は日本を代表するスポーツであり、また同時に、武士の時代から伝わる柔術の流れをくんだ武道です。
オリンピックでの日本選手団の活躍を見て、柔道にあこがれを持つ人は多いのではないでしょうか。でも、いざ自分が柔道の世界に飛び込んでいけるかというと、他のスポーツに比べて、ためらいを感じる人がいるのも事実だと思います。
 「危険だ」「ケガをする」・・・マイナスのイメージを持つ人も多いでしょう。でも、このホームページで紹介しているとおり、柔道の練習に元気に参加し、はりきって試合に出場している児童や生徒はたくさんいます。まずは怖がらずに、柔道教室に見学に来ることをおすすめします。会津地区内では「会津若松市民柔道教室」以外にも、他の市や町で柔道教室が開かれており、会津若松市以外の方々も無理なく参加できる状況になっています。まずは、最寄りの「柔道教室」へ見学にいらっしゃって下さい。(または、中学校や高校に通っている方であれば、自分が通う学校に柔道部があるのであれば、部の顧問の先生や部員に相談して、ぜひ道場に見学に行ってみてください。)

柔道の楽しさ
 柔道の楽しさは「一本」を取る豪快な技にあると思います。試合をして真剣に戦いあい、一本を取って相手に勝つ ・・・ これこそ柔道の醍醐味です。
 その勝負の場に立つまでには練習をして体をつくり、「受け身」や「技(立ち技・寝技)」をおぼえなくてはなりません。また、柔道の礼法(作法)やルールをおぼえ、柔道をする人間としての素養も磨かなければなりません。
 でも、こういったむずかしさや厳しさも、道場で練習に励み、先生方からの指導に沿って自分を磨いていく中で自然に《自分のもの》としてそなわってくるものであり、決して苦痛を伴うものではありません。柔道には試合の場に立つ喜びと同時に、練習をして自分を高めてゆける喜びもあるのです。   

柔道の練習はじめ
 柔道は「礼に始まり、礼に終わる」ということが一番先に言われる『武道』です。柔道を始めるにあたっては、まず最初に「礼法」をおぼえます。
 次に実際に柔道着を着ての練習になるのですが、まず、柔道着の正しい着用をおぼえましょう。特に帯の締め方は間違いやすいのでしっかりおぼえましょう。
 次におぼえなくてはならないのが「受け身」です。これは自分の体を(特に頭を)守るためにしっかり覚えなければならない柔道の基本です。レベルの高い選手であっても、練習の始めにはしっかり「受け身」を練習し、自分の体を調整しています。「後ろ受け身」「横受け身」「前受け身」「前まわり受け身」などをしっかりおぼえます。
 それが終わってから、柔道の「技」の練習に入ります。技には「立ち技(相手を投げる技)」と「寝技(相手を押さえ込んだり、締めたり、肘の間接を取ったりする技)」とがあります。ここからは各道場の教え方に沿って、技の反復練習などを行います。次第にレベルが上がってくると「乱取り練習」や「試合練習」などを行います。

柔道に向く人・向かない人
 柔道は基本的に個人競技です。団体戦もありますが、試合は全て1対1です。野球やサッカー、バレーボール、バスケットボールのようなチームスポーツではないので、「勝つのも自分、負けるのも自分」という厳しさがあります。また、格技ならではの勝負の厳しさがあり、勝てばとてもうれしく思えますが、負ければひどく悔しくなります。他のスポーツ以上に、勝ち負けが心に迫ってきます。
 柔道の試合は高校生で4分、中学生で3分、小学生で2分といった程度の、とても短い時間で勝負を決めます。つまり、短時間の集中や瞬発力、爆発力が必要な競技です。
 勝負の決定も独特です。試合時間の中で「一本」が決まれば、たとえそれが試合開始から5秒ぐらいしかたっていなくても、試合はそこで終わってしまいます。「技あり」や「有効」をとられていても、試合終了1秒前に「一本」をとりかえして、大逆転勝利をすることもあります。
 このように、柔道には他の競技にはない独特な部分があります。自分がこれからやるスポーツを考える時の参考にして下さい。スポーツには人によって「向き」「不向き」があります。個人競技が好きな人、柔道のかっこよさにあこがれている人は「柔道」向きの人なのではないでしょうか。

柔道のメリット(さまざまな人からの声です)
  柔道をやっていてよかったという声を聞きます。その一部を紹介します。

柔道にかかる費用など
  柔道を始めるにあたって必要なものは次の通りです。

柔道着やトレーニングウエア
柔道着には選手に応じてさまざまなレベルのものがあります。柔道着のレベルによって値段も変わります。1万円以内のものから3万円以上するものまで、さまざまです。柔道教室やスポーツ店で相談して購入することをお勧めします。柔道着のメーカーもたくさんあります。また、級や段によって帯の色がが変わります。個人で購入する場合は帯1本で2000円ぐらいと考えて下さい。有段者の黒帯にはとても高いものもあります。柔道着以外に個人的にトレーニング用のジャージやトレーナーなどを購入する人もいるようです。なかには道場や部活動単位でそろえたりする場合もあるようです。各所属団体にご確認下さい。
会費
各団体がそれぞれの取り決めで会費を設定しています。当該団体にお問い合わせ下さい。会津地区内に関しては、「管理人」が把握している範囲では、学習塾や他の習い事ほどの大きな出費にはならない程度のようです。
保険料
柔道に限らず、すべてのスポーツにはケガがつきものです。すり傷ぐらいですめば問題ないのですが、場合によっては腱を痛めたり骨折をしたりなど、病院で専門的に診てもらわなければならないこともあります。そういった場合に備えて、各柔道教室では「スポーツ保険」に加入することを義務づけています。「会費」に含まれているのか、「会費」とは別に納入しなければならないのか、それぞれご確認下さい。なお、学校の部活動として学校管理下で柔道をしている場合は、生徒全員が加入している「学校保険」が適用されることになっています。
書籍など
柔道に関する本がたくさん出版されています。本屋さんで探して購入することをお勧めします。柔道教室で教えてもらう内容に加えて、自分自身で積極的にいろいろな技を研究することができます。写真がたくさん載っていると、大変参考になります。定期購読誌としては「近代柔道」がベースボールマガジン社から月刊で刊行されています。有名選手のインタビューや全国大会、世界大会等の結果がわかり、とてもためになります。講道館からは機関誌「柔道」が刊行されています。講道館のインターネットショップではビデオ等の販売もしています。このホームページのリンク集からアクセスできますので、ご覧になってみて下さい。
その他
これも柔道に限ったことではありませんが、スポーツに真剣に取り組むようになると、栄養面でのサポートが大切になってきます。バランスのとれたしっかりした食事が必要です。また、食事の量も増え、今まで以上におなかがすいてしまうようになります。選手によってはプロテインなどの補助栄養に意識を持つ人もいます。人それぞれだと思いますが、そのような知識を持つことも良いことだと思います。このホームページのリンク集に「ザバス」や「ウイダー」のリンクを乗せておきました。勉強になりますので、ぜひご覧になってみて下さい。


BACK
トップページに戻る