大部分の方には、社会人クラブというものがなんなのか、なじみが薄いと思います。要は、一人では飛ぶことが難しいので、好きな人が何人か集まり、お金と労力を出し合って成り立っている集団です。(^_^)v

 法律的には、任意団体ということになり法人格は持ちません。(よそのクラブには社団法人になっているところもあります。)
 したがって、運営母体というようなものは一切なく、クラブを成り立たせているのは会員の支払う年会費と搭乗料のみです。
 そのお金を積み立てて機体の整備費や購入費に充てているのです。特に、維持費を軽減するために、会員の中で適任者を養成して整備士の資格を取ってもらい、原則としてクラブ内ですべての整備作業をこなしています。
 過去においては、よその滑空場で小破したグライダーを格安で購入し、メンバーの手で完璧に修理して使う、などという荒技を実行したこともあるそうです。(ちなみに、耐空検査という、自動車で言えば車検に当たる検査をきちんと受けますから、安全性に問題はありません。)

 次に、自家用操縦士の受験についてかなりのノウハウと実績がある点かな。
 これから受験する人もいるので、みんながんばっています。

 

 

 活動場所は、旭川から15kmほど北、上川郡当麻町伊香牛の石狩川河川敷にある当麻滑空場です。北海道開発局、当麻町のご協力により、800m舗装滑走路を持つ専用滑空場として運用しています。

 例年、5月の連休から飛び始めて11月の連休でフライト終了となります。冬の間は、天候的に危ないのと暖房のないピュアグライダーには気温がつらすぎるのと、滑走路の除雪が不可能なのとで、冬眠期間となります。

 現在のメンバーは正会員が20名ほどです。しかし、転勤などで引っ越した人もいたりして、必ず毎週顔を出して意地汚く飛びまくる人は、10人ほどでしょうか。平均年齢はたぶん55歳くらい。サラリーマン、自営業、定年退職した人など
さまざまで、札幌・稚内から通ってきている飛行機好きもいます。

 天候にもよりますが、だいたい一人あたり一日に3回飛べます。一回の搭乗料が1000円で、
 普通は1日に3000円使うことになります。
「普通は」と断ったのは、もし、気象条件に恵まれてサーマル(熱による上昇気流)にヒットし、長時間飛んだりするとその分料金がかさむからです。
 滑空場の長時間飛行記録は小嶋教官・溝口さん・木村さんの持つ5時間というものですが、それも(残念ながら)そうしょっちゅうあるわけではないですから大した負担にはなりません。

 飛ぶ以外でも、メンバー同士は仲のいい方で、一年を通してさまざまなイベントで遊んでます。毎年必ず実施されるものとしては、@土曜の夜などに行われるBBQ大会。(年間数回)。Aシーズンの終わりに行われる「納め会」B正月を控えた餅つき、などがあります。特に、格納庫脇で行われるBBQの味は格別です。

 最近は、コンバットフライトシミュレーターなどの対戦系フライトシミュレーションゲームで、飛べない冬の憂さを晴らしている会員が増えているようです。

 現在保有機はピュアグライダー(エンジンのないやつ)3機、モーターグライダー1機です。ピュアグライダーは通常はウインチ曳航でのフライトですが、平成25年度より曳航可能なモーターグライダーを  導入したので、航空機曳航も可能となります。


これがウチのクラブの機体、GROB G102 Club Astir V。コンテスト・ナンバーGM(ゴルフ・マイク)。強化プラスティック製で取り扱いも楽だし、何よりも性能がいい。
人気の的です。
 

 

 

 


 

 

 

 

 



 ウチのクラブの特徴は、まず、飛行の安全に関してやかましいことでしょうか。主任教官でもある林会長が、耐空検査員(国土交通大臣に委託されて上記耐空検査を実施する人、北海道に3人しかいない)でもあり、さらにFAI(国際航空連盟)の委託を受けて国際滑空記章認定員という役職も持つ道内滑空界の重鎮の一人でもあります。

これがGMの計器板です。シンプルだけど、スマートでかっこいいでしょ。
現在サーマルをゲットして上昇中!!